地域性もあります
結納金や結納返しはいくら以上が必要だとかというものではなく、各自が相手への精一杯の 気持ちを包むのが一番のことです。 とはいっても相場がどのくらいなのかは気になるでしょう。 結納金の全国平均金額は約90万円で、地域別では北海道が70万円前後、関東地方で 90万円前後、関西地方になると100万円前後で、九州地方では85万円前後と なっています。 東から西へ行くにつれて平均額が増えているようです。 ただし結納金はキリのいい数字が一般的ですので、一番多く送られるのは100万円 という金額なのではないでしょうか。 逆に結納返しの平均金額は東日本では30~40万円、西日本では15~30万円といわれ、 西に行くほど低くなる傾向があります。
結納金に対する結納返しの金額の割合も関東では3割~5割前後であるのに対し、 東海・関西では2割以下が多いと言われています。 一般的に言われている関東式は半返し、関西式は1割返しという結納返しの様式がこの金額に 表れているのでしょう。 全国平均でみると結納金の3割位の金額が結納返しとなりますが、地域の様式に合わせて 金額や内容を決めるのがよいでしょう。 結納返しは現金で行なう場合と品物で行なう場合があり、またその両方のケースもあります。 現金での結納返しは減少傾向にありますが、品物で返した場合は全国的に金額の偏りが少なく、 平均20万円と言われています。 ネクタイや腕時計を結納返しの品とした場合、20万円を大きく下回るのであれば物品+現金 での結納返しというパターンにもなります。