結納金と結納返し

結納のマナー

結納は二人の人生の区切りとなる大切な儀式です。

結納はこれから結婚する相手のご両親とも正式な形でお会いする場になりますので、 失礼があってはいけません。 服装や準備品、言葉遣いなどに注意して、相手を不快にさせないようにしましょう。 当日に備えて体調管理をしっかりとしておくのも相手への気遣いです。 しかしあまりに神経質になりすぎるのも雰囲気を悪くしてしまう原因になりますので、 ちょっとした失敗や気持ちの空回りを恐れすぎてはいけません。 お互いが相手に対して誠意と敬意を持って接する、という気持ちが重要なのです。 結納品を決めるときは、その品数が偶数にならないように注意しましょう。 偶数には「ふたつにわけられる」つまり「別れる」の意味を連想させることがあるからです。 各品目の数量も奇数を選ぶようにしますが、鰹節や末広など2つで一対となるものは目録に 「一対」と記載することができますので問題ありません。

結納へ伺う際の手土産も迷われる方がほとんどだと思いますが、結納の手土産には特に 決まり事はありません。 食べられるものでなければいけないというルールもないので、相手に喜んでもらえるものなら 食べ物以外でも大丈夫です。 ただし菓子折りの場合には注意が必要で、ヨウカンやカステラなど一本を切って食べる お菓子は避けるべきです。 「切る」ということは縁が切れることを連想させ縁起がよくないからで、 饅頭など切らなくても食べられるお菓子にしましょう。 また手土産を持っていく際には紙袋ではなく風呂敷で包み持ち運びます。 風呂敷で包む際は結ばないということにも注意しましょう。 結び目はお渡しする際に「ほどく」ものですから、別れをイメージさせてしまいます。